お知らせ

ニュース2019年12月16日

当社支援プロジェクト 資生堂 那須工場 竣工

株式会社資生堂様(本社:東京都中央区)は、栃木県大田原市に建設していた那須工場の完成にあたり2019年11月27日(水)に竣工式を執り行ないました。当社は、株式会社資生堂様の那須工場建設プロジェクトにおいて、PMO支援(プロジェクトマネジメント業務)及びコンストラクション・マネジメント(設計・施工マネジメント)を行い、各段階における品質・コスト・スケジュールのコントロールマネジメントを実施いたしました。新築工場(延床面積:約65, 000㎡)は設計施工一括方式を採用し、設計を開始して1年10か月で竣工した建設プロジェクトです。

株式会社資生堂 那須工場 概要

那須工場は、エリクシールなど国内外向け中高価格帯スキンケア製品の製造工場です。国際規格 ISO22716 に準拠し、資生堂様の強みである「高品質」を実現できる設計・設備を取り入れ、その高い品質を支える「人」が働きやすく、成長できる職場環境を整えられています。そして、「地域」の方々と共に、単なる工場ではなく、企業・ブランドの発信拠点となる工場を目指しています。

①高品質の徹底追求
クリーンな生産環境や厳しい品質基準と徹底した品質管理、さらに設備稼働状況をリアルタイムで収集し品質保証と連携させたIoTシステムを導入します。加えて、タブレット・電子認証等を用い、デジタル化されたライン管理などを段階的に拡充し、今後の変化する市場に迅速に対応しながらさらに高い品質を実現できる工場として進化していきます。

②PEOPLE FIRST※を体現する職場環境の追求
高い品質を支えるのは「人」という考えのもと、事務所や実験室スペースにはこれまでの工場にはない取り組みを導入しています。新工場勤務者の6割以上が女性であるという化粧品会社の従業員構成を踏まえ女性目線でのワークプレイス改革を設計に取り入れ、食堂やトイレ・更衣室など働く人が誇りを持ちワクワクできる生産工場を目指しています。さらに、将来の成長を実現するモノづくりの技術伝承を目的に、工場内研究・教育機関として「技術トレーニングセンター」と「技術アカデミー」を整備します。

③地域の皆さんと共に
今回の工場地選定理由の1つでもある大田原市の優れた水質の地下水をさらに精製し、化粧品に使用します。また、電力は、栃木県のサポートのもと「とちぎふるさと電気」を採用し、CO2フリーの電力を使用し、環境にも優しい工場を実現します。そして、工場をブランド・企業の発信拠点としても位置付け、地域の方をはじめとした多くのお客さまに「資生堂の高品質かつ安全安心なモノづくり」を体験していただくため、2020年には工場見学を開始する予定です。

※資生堂の新3カ年計画(2018年-2020年)の中の人材・組織戦略。

名  称  那須工場
住  所  栃木県大田原市中田原906-6
土地面積  109,062㎡
建築概要  地上3階(鉄骨造)
生産品目  国内外向け
      中高価格帯スキンケア製品
生産能力  年間約1億2,000万個
      (2022年度見込み)
投資規模  約350億円
稼働開始日 2019年12月24日